サノバスミス ハードコンブチャ2は、真夏のリンゴであるドルゴクラブ・シナノリップとレイトハーヴェストした自社産フレッシュホップをふんだんに使用したハードコンブチャです。

特有の甘美なアロマ、ジューシーな果実味、心地良いタンニンの余韻を楽しめるこの特別なバッチは、まるで今季収穫したてのフレッシュな完熟の果物そのものです。

2010年代は円高の影響もあり、海外のクラフトビールやワイン、サイダーが次々と輸入され、新しい味や文化に触れる日々が続いていました。毎回ワクワクしながらお酒を楽しんでいたものです。その中にはReverend Nat’sのハードサイダーも含まれており、私たちに次々と新しい概念を教えてくれました。例えば、スペインのシードラ・アメリカ独特のホップを使ったハードサイダー・カクテルのように作るサイダー・イギリスのサイダーやフランスのシードルのような伝統的なもの・新世界である北欧のサイダーなど、彼のサイダーは常に私たちにワクワクするような強烈な新鮮さと知識の基礎を与えてくれました。

信州大町に自社工場を構えることができた現在地点においても、私たちはあの「ワクワク感」をずっと追い続けています。私たちは農園でリンゴを育てていますが、敬愛する農業仲間やフィールドプレーヤーが生産したカシス・あんず・無花果・さるなし・ほおずき、或いはカエデの樹液・はちみつ・ホーリーバジルなども大切に使用させていただいています。また、秩父のバーボン樽など、繋がりから拝受した貴重な素材も同時に活用して醸造を行っています。このように、関わる人が多く横の繋がりが強いという、クラフト文化の最も素晴らしい点を全身で享受しながら、「ワクワク感」と喜びを多くの皆様と分かち合うべく、まだ誰も飲んだことのない刺激的なものづくりを追及しています。

「仲間との日々の営みの中で創造力溢れる活動を続け、それを次世代へと残していきたい」という思いが私たちの原動力です。 

今年も約80人の方々のご協力のおかげで、フレッシュホップを使ったサイダーをリリースすることが可能になりました。弊社では、収穫直後のフレッシュホップから有用な要素を液体へ抽出し、酸化を防ぎながらそのポテンシャルを通年保存するという独自技術を用いています。これにより、一年中フレッシュホップの魅力を皆様にお届けすることが可能となりました。 

今回の作品は、フレッシュホップを使用したハードコンブチャです。

これは仲間と私たちの冒険の成果のひとつです。

コンブチャ（Kombucha）とは、共生細菌（Acetobacter xylinum）と酵母菌（BrettanomycesおよびSaccharomyces）からなるゼラチン質の塊（Scoby）を使って作られる発酵飲料です。これにアルコールが含まれるものが「ハードコンブチャ」となります。今回の作品は、このハードコンブチャの醸造方法をサイダーにハイブリッドさせた特別な液体です。

発酵にはオレゴンで出会ったLion Heart KombuchaのScobyを使用。チューニングには「カシスの杜」のフランス原産品種Noir de Bourgogne・The Black Rewardと、「サンガインセンス」の高地栽培ラベンダーを使用しました。夏リンゴのシナノリップやドルゴクラブでリンゴ酸を強調し、バーボン樽熟成の原酒を隠し味に適量ブレンドいたしました。

仲間との日々の営みの中で創ることができたこの特別な味わいをじっくりとご堪能下さい。