Son of the Smith Hard Cider 

“Logic”

Spec

サノバスミスSP ロジック

LOT: LG-2207A

Style: ホップサイダー / Hopped Cider

ALC: 7.5%

Apples: 50% フジ, 50% 生食用リンゴ

Yeast: Multifarious yeast

With: Aging hop, Homegrown Cascade, Citra and Mosaic

Story

サノバスミスSP ロジックは、キピヘイジに次ぐ特別醸造「SP」ライン。このホップサイダーは、その名の通り、複雑な醸造技術の組み合わせによって成り立った未来発展的“論理”の結晶です。

 

主原材料にはフジを中心とした生食用品種のみを、ホップには自社Cascade、熟成ホップ、Citra、Mosaicを使用し、これまでの様々なバッチで培ったサノバスミスハードサイダーの知見を制限なく活用して醸造しました。

醸造専用品種に含まれるタンニンを想起させるような熟成ホップ由来の渋みを下地とした上で、自社Cascade、Citra、Mosaic由来のフルーティで華やかな香気がバランス良く軽やかに踊るような、非常に飲みごたえのあるホップサイダーに仕上がっています。

 

食品ロスや既存加工品の飽和状況・醸造用途不適任などといった数々の問題を抱える国内の生食リンゴ生産現場において、このホップサイダーが持つ華やかな香りや柔らかく続く余韻が、課題解決の方向へと光明を差すようなひとつの「ロジック」となりますように。

Brewer's Note

熟成ホップとフジの組み合わせは面白い。ナイトホークス、U.N.I.T.Y.、Hopper Than July、これまでフジを用いたサイダーを数々と作ってきたのは、日本国内における生産量が最多となる品種:フジを美味しいサイダーとして醸造するための模索でした。

 

ナイトホークスでは二種類の酵母を組み合わせて市販の酵母で野生酵母の発酵を再現しました。Hopper Than JulyとU.N.I.T.Y.では野生酵母と市販酵母を組み合わせて醸造した母液にレモングラスや熟成ホップを加え複雑性を表現しようと試みました。Yuyaboysとのコラボレーションではバーボン樽で酸化熟成させてから、液体窒素を用いて抽出したFresh Hop ルプリンパウダーで熟成を試みました。

 

創業より2年間。これらの様々な実験を経て導き出したひとつの答えは、複雑な醸造技術に熟成ホップを組み込むということ。熟成ホップ由来の渋みは専用品種のタンニンを想起させます。熟成ホップで失った香気はHomegrown Cascade、Citra、Mosaicで補いました。これまでの研究成果が活かされたこの「ロジック」を是非ともご堪能ください。