Son of the Smith Hard Cider

“Sierra (001)”

Spec

サノバスミス シエラ(001)

LOT: SI-2312A

Style: ヘリテイジバレルエイジドサイダー / Heritage Barrel-Aged Cider

ALC: 7.0%

Apples: Porters Perfection (98%), Yarlington Mill (2%)

Yeast: Wild Yeast, Ale Yeast, OYL-218 All The Bretts (Bretts, Blends + Bacteria)
With: Homegrown Aging Cascade

Aged in: Chichibu Bourbon Barrel

Story

サノバスミス Sierraは、長期間の熟成を経て完成した最も特別なヘリテイジライン。丹精込めて栽培した醸造用品種、ブレタノマイセスを含む繊細な野生酵母群、時間軸を超越する木樽の魔法。絶妙なバランスを創造するブレンディング。全てのプロセスにおいて時間をかけ、じっくりと丁寧に技巧の限りを尽くし仕上げたヘリテイジバレルエイジドサイダーです。

 

それはまるで雄大な連峰。数々の困難や労力を重ね登り上げたその数だけ、筆舌に尽くしがたい程の美しい景色が眼下に広がります。Sierraはまるで未踏の頂ひとつひとつを目指すように、自然の力の豊かさとサイダーカルチャーそのものの奥深さを表現します。

Brewer's Note

夢の大瓶シリーズが遂にリリースとなります。記念すべき(001)は、Porters Perfectionのみで主発酵後、秩父バーボン樽で1年間熟成させた原酒と、ブレタノマイセスで主発酵させたYarlington Mill原酒をブレンドしました。使用したブレタノマイセスはOmega Yeast社の幾種類もの株をブレンドした”OYL-218 All The Bretts”。複雑な酵母群の環境下、果たして瓶内で勝ち残ったブレタノマイセスは一体どの株なのか、とても興味があります。

 

リンゴの栽培に1年間、主発酵とバーボン樽熟成に1年間、瓶内での熟成1年間、と換算すると畑から3年経った今、ようやくリリースすることができました。

 

バーボン樽に使用するアメリカンオークはフレンチオークと比べて年輪幅が広いため、短期間で樽成分抽出量が得られることから、熟成によって力強い樽感を獲得できます。秩父バーボン樽で1年間熟成した原酒は、初期の頃は樽のニュアンスが強すぎてバランスが崩れていましたが、ブレタノマイセスと一緒に瓶内で熟成させることでタンニンが絶妙な質感にまとまりました。

 

(001)の特徴は、フルーティ・柑橘のニュアンスの後にファンキーな複雑さが出てくるような香りです。Porters Perfectionのタンニンと酸味は、熟成によって本来の味わいとはまた異なる次元を体感できるようになりました。ちょうど今が飲み頃の仕上がりです。

 

贅沢ですが、750mLは1人で3日に分けてお飲みいただきたいと思います。王冠は捨てずに蓋としてご利用下さい。個人的には2日目が一番美味しいと感じました。是非この変化をじっくりとお楽しみください。