Son of the Smith Hard Cider

“Sierra (002)”

Spec

サノバスミス シエラ(002)

LOT: SI-2312B

Style: ヘリテイジバレルエイジドサイダー / Heritage Barrel-Aged Cider

ALC: 7.0%

Apples: Porters Perfection (98%), Yarlington Mill (2%)  

Yeast: Wild Yeast, Ale Yeast, Wyeast 5112 Brettanomyces Bruxellensis

With: Homegrown Aging Cascade

Aged in: Chichibu Bourbon Barrel

Story

サノバスミス Sierraは、長期間の熟成を経て完成した最も特別なヘリテイジライン。丹精込めて栽培した醸造用品種、ブレタノマイセスを含む繊細な野生酵母群、時間軸を超越する木樽の魔法。絶妙なバランスを創造するブレンディング。全てのプロセスにおいて時間をかけ、じっくりと丁寧に技巧の限りを尽くし仕上げたヘリテイジバレルエイジドサイダーです。

 

それはまるで雄大な連峰。数々の困難や労力を重ね登り上げたその数だけ、筆舌に尽くしがたい程の美しい景色が眼下に広がります。Sierraはまるで未踏の頂ひとつひとつを目指すように、自然の力の豊かさとサイダーカルチャーそのものの奥深さを表現します。

Brewer's Note

夢の大瓶シリーズが遂にリリースとなります。記念すべき(002)は、Porters Perfectionのみで主発酵後、秩父バーボン樽で1年間熟成させた原酒と、ブレタノマイセスで主発酵させたYarlington Mill原酒をブレンドしました。つまり、(001)と同じ原酒になります。使用したブレタノマイセスはWyeast社のBRETTANOMYCES BRUXELLENSIS。この株はベルギーのブリュッセル地方の醸造所の培養物から分離され、馬小屋臭のような特徴を持ち、瓶や樽の中でペリクルを形成します。

 

リンゴの栽培に1年間、主発酵とバーボン樽熟成に1年間、瓶内での熟成1年間、と換算すると畑から3年経った今、ようやくリリースすることができました。

 

バーボン樽に使用するアメリカンオークはフレンチオークと比べて年輪幅が広いため、短期間で樽成分抽出量が得られることから、熟成によって力強い樽感を獲得できます。秩父バーボン樽で1年間熟成した原酒は、初期の頃は樽のニュアンスが強すぎてバランスが崩れていましたが、ブレタノマイセスと一緒に瓶内で熟成させることでタンニンが絶妙な質感にまとまりました。

 

(002)の特徴は、甘さが際立つ上品な馬小屋臭です。Porters Perfectionのタンニンと酸味は同じ原酒にもかかわらず、(001)とは異なる味わいに仕上がりました。甘さが際立つので、タンニンの感じ方は(001)より粘性を感じます。

 

贅沢ですが、750mLは1人で3日に分けてお飲みいただきたいと思います。王冠は捨てずに蓋としてご利用下さい。個人的には3日目が一番美味しいと感じました。是非この変化をじっくりとお楽しみください。