フジに自生する野生酵母とOmega Yeast社の液体酵母を使用した超実験的サイダー。フジはSweetに分類され、発酵してもタンニンや酸味を感じないということから発酵に不向きな品種として扱われてきました。特徴がないということは、複雑な発酵をすれば全ての情報が液体全面に現れるのではないか?という仮説を立て、今ここでしかできない複雑な発酵表現にチャレンジしてみました。
リンゴはカットして一晩放置することで野生酵母を湧き立て、搾汁工程でリンゴカスを大量に使用してマセラシオン発酵をし(亜硫酸はほぼ使用せず)、発酵の立ち上がりを確認してからOmega Yeast社の酵母群を次々に使用していきました。野生酵母と市販酵母の調和、複雑な酵母由来の香気をじっくりとお楽しみください。