ファーストバッチをリリース
自身の果樹園で醸造専用品種の試験栽培をスタートさせると同時に、国内の提携先醸造会社で現場実務を経験。さらにポートランドの革命的醸造家「Reverend Nat’s Hard Cider」のNat Westに師事し、より深い醸造研修・果樹栽培研修を繰り返しました。
2017年5月、ブランド初となるファーストバッチ「サノバスミス」をリリース。グラニースミスの爽やかな切れ味を生かしたこの最初のバッチの名前がブランドの名前になりました。グラニースミスはオーストラリアに実在した農家のスミスおばあちゃんのこと。サノバスミスは「スミスおばあちゃんの息子」という意味になります。
その後私たちは、品種の追求という世界に没入していきます。
イギリス・ サマセット州の老舗醸造家 「Somerset Cider Brandy」のJulian Temperleyに師事。同社は醸造業はもちろん、現在のアメリカンハードサイダーの発展の礎にもなった伝統的な醸造用品種の栽培も手掛けています。
訓練の日々は、専門的な醸造技術の習得のみならず、品種の持つ特性と歴史深いサイダーカルチャーへの理解を深める最高の機会に。何より、サイダーを当たり前の文化として愛する地元の人々との日常生活から、「生活そのものがサイダーカルチャーである」という情熱と生き様を教わることができました。