夢の大瓶シリーズが遂にリリースとなります。記念すべき(002)は、Porters Perfectionのみで主発酵後、秩父バーボン樽で1年間熟成させた原酒と、ブレタノマイセスで主発酵させたYarlington Mill原酒をブレンドしました。つまり、(001)と同じ原酒になります。使用したブレタノマイセスはWyeast社のBRETTANOMYCES BRUXELLENSIS。この株はベルギーのブリュッセル地方の醸造所の培養物から分離され、馬小屋臭のような特徴を持ち、瓶や樽の中でペリクルを形成します。
リンゴの栽培に1年間、主発酵とバーボン樽熟成に1年間、瓶内での熟成1年間、と換算すると畑から3年経った今、ようやくリリースすることができました。
バーボン樽に使用するアメリカンオークはフレンチオークと比べて年輪幅が広いため、短期間で樽成分抽出量が得られることから、熟成によって力強い樽感を獲得できます。秩父バーボン樽で1年間熟成した原酒は、初期の頃は樽のニュアンスが強すぎてバランスが崩れていましたが、ブレタノマイセスと一緒に瓶内で熟成させることでタンニンが絶妙な質感にまとまりました。
(002)の特徴は、甘さが際立つ上品な馬小屋臭です。Porters Perfectionのタンニンと酸味は同じ原酒にもかかわらず、(001)とは異なる味わいに仕上がりました。甘さが際立つので、タンニンの感じ方は(001)より粘性を感じます。
贅沢ですが、750mLは1人で3日に分けてお飲みいただきたいと思います。王冠は捨てずに蓋としてご利用下さい。個人的には3日目が一番美味しいと感じました。是非この変化をじっくりとお楽しみください。